プロレス観戦していると必ず疑問になるのが、

「フランケン・シュタイナー」と「ウラカン・ラナ」ってどう違うの?どちらも同じ技に見えるよ。
これ、よく聞かれます。
確かに私も昔は疑問に思っていました。どちらも同じ技に見える。。。
でも、よく見ると全然違うんです。
大きく分けると、フランケン・シュタイナーは「相手にダメージを与える技」、ウラカン・ラナは「フォールを狙う技」なんです。
このふたつの技の見分け方を深堀りしたいと思います。
フランケン・シュタイナーとは
向かい合った相手に対してドロップキックのように飛び上がり、自分の両足(太もも付近や足首付近)で相手の頭を挟みそのままバク転のように後方へ回転して相手の頭をマットに叩きつける技です。マットに突き刺すようなイメージです。相手の後頭部から首、背中にかけてダメージを与えます。フォールを奪うことも可能な技です。
出典:YouTube.com
フランケン・シュタイナーの名前の由来と歴史
フランケン・シュタイナーは、プロレス界では有名な兄弟タッグの「スタイナーブラザーズ」の弟スコット・スタイナーが開発した技です。
新日本では、フランケン・シュタイナーを「飛びつき後方回転杭打ち」と訳していました。
プロレスファンに衝撃を与えた技のひとつです。
フランケン・シュタイナーの名前の由来
名前の由来は諸説あります。
これは本当のところを本人に聞いてみたいところです。
ちなみにですが、自分はダグ・ファーナスのフランケン・シュタイナーが好きでした。
フランケン・シュタイナーの使い手
やはり、1番に思い浮かぶのが「武藤敬司」ではないでしょうか。
武藤は、頭ではもちろんですが、背中も打ち叩きつけて「フォールを狙う形」を使い始めました。
雪崩式でも使われます。雪崩式フランケン・シュタイナーは相手を放り投げることで凄まじいダメージを相手に与えます。
スターダムの上谷沙弥はスワンダイブからのフランケン・シュタイナーを披露したこともあります。
ウラカン・ラナとは
特徴は相手の頭を両足で挟んでから後方に回転して相手の股の間に頭をくぐらせるところです。相手は背中からマットに落ちます。
日本名
「高角度後方回転エビ固め」
と呼ばれます。
パワーボムの切り返し技として使われることも多いです。
ウラカン・ラナの名前の由来と歴史
私たちが言うウラカン・ラナは正式名称は
「ウラカン・ラナ・インべルディダ」
になります。
日本で一般的に言われている「ウラカン・ラナ」は、「ウラカン・ラナ・インベルディダ」です。
本当は「ウラカン・ラナ」と区別する必要があります。
ウラカン・ラナは、1950年代に活躍したメキシコのルチャドール
「暴風仮面ウラカン・ラミレス」
が開発した高角度回転エビ固めのことです。
肩車の体勢から前方に回転して丸め込むエビ固めです。
派生技として「ウラカン・ラナ・インベルディダ」が発明されて、インベルディダが略されて、「ウラカン・ラナ」として広まったそうです。
ウラカン・ラナを進化させ続けているのは、ドラゴンキッドです。
出典:YouTube.com
「ドラゴン・ラナ」と呼ばれます。
「フランケン・シュタイナー」と「ウラカン・ラナ」の違い まとめ
以上のことから、どちらの技も相手の頭を両足で挟んで後方回転します。
「フランケン・シュタイナー」は、フォールも狙えるほかに相手の脳天や背中をマットに叩きつてダメージを与えることもできます。
「ウラカン・ラナ」はフォールを狙う丸め込みが目的の技となります。
違いがわかるとプロレス観戦がより楽しくなりますよ!!
参考サイト:ウィッキペディア プロレス辞典 格ゲー・COM
※技の由来や開発の流れは諸説あります。今回は私の個人的解釈で紹介しています。