今回は、「クラッチホールド」について語りたいと思います。
「コブラクラッチホールド」
と言ってもどんな技?
と思う方もいると思います。
今回は、コブラクラッチの派生技である
オカダ・カズチカの「マネークリップ」
と
天山広吉の「アナコンダ・バイス」
このふたつの技を深堀りします。
【マネー・クリップ】
金の雨を降らせる男「レインメーカー」オカダ・カズチカの技です。
以前からの必殺技である「レインメーカー」を一時封印して「マネー・クリップ」をフィニッシュ技にして技に磨きをかけました。
「マネー・クリップ」はどんな技?
マネー・クリップは、コブラクラッチの派生技です。コブラクラッチとの違いは相手の腕を掴む位置が違います。後ろで手をクラッチしつつ同時に肩も極めるのが特長です。
オカダ・カズチカは、一時期レインメーカーを封印して(試合で使わない)マネークリップをフィニッシュ技として使っていました。相手にギブアップを迫ったり、相手を絞め落とすことを目的とする技なので、試合が決まるまでの攻防がレインメーカーとは違う意味で手に汗握る技です。
マネー・クリップまでのバリエーション
多くの闘いの中で、パイルドライバーからのマネークリップ、マネークリップからのバックブリーカーなど攻撃パターンを増やしています。
「アナコンダ・バイス」
天山広吉といえば、「ムーンサルト・プレス」、「マウンテン・ボム」だけではなく、
この「アナコンダバイス」です。
蛇のように相手を絞めつける技ということですね。
2003年に天山広吉が開発した技です。
以前から使っていたコブラクラッチの派生技「バッファロー・スリーパー」の進化系と言われいます。
「変形腕取りスリーパー」で、腕はアームロックの変形技です。
ロック技になります。
細かくいうと、『V1アームロックとコブラクラッチの複合技』です。
「アナコンダ・バイス」やり方
仰向けの相手の右側から自分の右腕を相手の首に巻き付け、巻きつけた右手で相手の右手首を掴みます。そして自分の左腕を輪型になった相手の右腕を通し自分の左手で自分の右手首を掴んでロックします。
自分の体を反るように締め上げるのがポイントです。
この技で「G1クライマックス」を制したこともあります。
絞められた相手が脱出のために立ち上がってきても無理やり押し倒して絞め続ける天山の荒々しさには興奮しました。
この技の凄いところは、スタンディングでも仕掛けられるということです。
スタンディングでもギブアップを奪えますし、相手が粘るようならグラウンドに移行して締め上げることもができる万能な絞め技です。
「アナコンダ・バイス」派生技
天山は戦いの中で「アナコンダ・バイス」のいろいろな派生技を生み出しました。
- アナコンダ・マックス
- アナコンダ・クロス
- アナコンダ・スラム
- アナコンダ・バスター
これだけのバリエーションが生まれるのは、クラッチ技ならではですね。
それにしても、天山広吉は持ち技の数が多いですね。「アナコンダ系」のほか、「ムーンサルト・プレス」や「マウンテン・ボム」、「バッファロー・スリーパー」、「モンゴリアン・チョップ」などなど。今度は天山特集をやりたいと思います。
バッファロー・スリーパー
尻餅状態の相手の背後から左腕をV1アームロックのような型で固めながら右腕を首元に回して両手をクラッチして締め上げる変型スリーパー・ホールドです。
開発者は天山広吉です。
「コブラクラッチ」まとめ
オカダは、新日本プロレスの頂点を獲ってから「マネークリップ」を編み出しました。
天山は、「アナコンダ・バイス」で新日本の頂点に駆け上りました。
技が生まれた過程は全然違いますが、クラッチ技は厳しい戦いを勝ち抜くためにはとても重要な技です。
「スリーパーホールド」とはまた違う見方が出来ますね。
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