奥さんとプロレス観戦しているとこのような質問
「ヘビー級」と「ジュニアヘビー級」の違いってなに?
新日本プロレスだと体重が100kg以上かどうかだよ。
飯伏やKENTAは100kgないのにヘビー級で戦ってるよ。なんで?
とうとう出ましたこの質問
答えは
「100kgなくても俺はヘビー級で戦う!」
と言ったらヘビー級なんです。
今回は「ヘビー級」と「ジュニアヘビー級」のカテゴリーの「違い」についてです!!
※今回は「新日本プロレス」を例として紹介します。
「ヘビー級」と「ジュニアヘビー級」の定義
新日本プロレスが認定する選手権試合で定めている基準は、
ヘビー級 100kg以上
ジュニアヘビー級 100kg未満
となっています。
新日本プロレスのヘビー級のレスラーたちは、「IWGP世界ヘビー級王座」や「IWGPタッグ王座」を目指して戦います。
ジュニアヘビー級のレスラーたちは、「IWGPジュニアヘビー級王座」、「IWGPジュニアタッグ王座」を目指して戦います。
注意したいのが、計量についてです。プロレス界では公式な計量システムはありません。
ボクシングや総合格闘技のような事前計量システムがないんです。
なので、体重は自己申告になります。中には非公開のレスラーもいます。
これがまたプロレスの面白いところですよね。
「ジュニアヘビー級」=「藤波辰爾」
初期のプロレス界には「ヘビー級」や「ジュニアヘビー級」というカテゴリー分けはありませんでした。体が大きくても小さくても関係なく戦っていたわけです。
ここで「ドラゴン藤波辰爾」の登場です。
藤波が、1978年アメリカのマディソン・スクエア・ガーデンでWWFジュニアヘビー級王座を獲得したことでジュニアヘビー級というカテゴリーが日本で生まれました。
これはプロレス界にとって大きな転機となりました。
藤波辰爾の功績によるものなんですね。
「ジュニアヘビー級」の体重でも「ヘビー級」で戦うには?
プロレス観戦初心者の人やプロレス観戦歴が浅い人をややこしくさせるのが、ジュニアヘビー級の体重でもヘビー級戦線で常に戦っているレスラーがいるということです。
なぜこのようなことが起こっているかというと
100kg未満のレスラーでも自由に自己申告でヘビー級に転向することが可能なんです。
今までの例として、体重80kg~90kgのレスラーがヘビー級に転向するケースが多いですね。
無差別級のタイトルもある
新日本プロレスには
「NEVER無差別級選手権」
というタイトルがあります。
その名の通り、体重のカテゴリー関係ない王座です。場合によっては、ヘビー級のレスラーVSジュニアヘビー級のレスラーがいきなり対戦なんていうこともあります。
「ジュニアヘビー級」から「ヘビー級」に転向したレスラー
新日本プロレスで、「ジュニアヘビー級」から「ヘビー級」に転向したレスラーで記憶に新しいレスラーを何名か紹介します。
鷹木信悟
ドラゴンゲートから新日本プロレスに移籍した時はジュニアヘビー級で戦っていましたが、2019年にヘビー級に転向しました。体重は100kgとなっています。ジュニア時代はヘビー級に通用するパワーファイトをしていました。
ウィル・オスプレイ
約20kgの増量で105kgとなり、ヘビー級に転向しました。体重増量でパワーがUPしても動きはジュニアヘビー級時代と変わらないという恐ろしいフィジカルで「IWGP世界ヘビー級王座」に戴冠しました。
飯伏幸太
飯伏幸太は、体重をあまり増やさずヘビー級へ転向しました。公式発表は93kgです。ジュニアヘビー級のタイトルを総なめにしてのヘビー級戦線への挑戦で、IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王者に戴冠しました。両王座を統一して「IWGP世界ヘビー級王座」の初代王座に就いたのは記憶に新しいです。
ザック・セイバーJr
ザック・セイバーJrも100kg未満ですね。公式サイトでは96kgとなっています。
「ニュージャパンカップ2022」で自分よりも大きい相手を次々撃破して優勝したのは見ている人たちに夢を与えました。
その他にもエル・ファンタズモが、体重84kgで2022年の「G1クライマックス32」に参戦しています。
「ヘビー級」VS「ジュニアヘビー級」夢のカード
昔から、
ヘビー級レスラー VS ジュニアヘビー級レスラー
の戦いはファンを興奮させました。
「もしかしたらジュニアヘビー級が勝つんじゃないか?」
など興奮したものです。
振り返るとやはり外せない対戦が
橋本真也 VS 獣神サンダー・ライガー
です。
1994年に行われた試合です。
当時は夢のカードの実現でした。
ここで登場したのが「バトル・ライガー」です。
ライガーは、いつもは全身をコスチュームで覆っていますが、「対ヘビー級」コスチュームとしてマスクの角をなくし、口元、目元を大きく開けました。上半身をあらわにして軽量化と動きやすさを追求した姿でした。ライガーの生身の上半身の厚さにファンはどよめきました!!
結果は橋本真也の勝利となりましたが、ライガーのパワーにあらためて脱帽した一戦でした。
最近だと、
IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ VS IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラード
の戦いが「ニュージャパンカップ2022」で実現しました。
いろいろな団体の体重規定
新日本プロレス以外の団体の体重規定はどうなっているのでしょうか。
大日本プロレス
95kgを超えるとヘビー級になります。95kg未満だとジュニアヘビー級になります。
全日本プロレス
105kgまでがジュニアヘビー級になります。
団体によってヘビー級とジュニアヘビー級の境目の体重が違いますね。
ヘビー級転向は「自己申告(自己宣言)」である!!
新日本プロレスでは、体重が100kg未満のレスラーでも
「ヘビー級で戦う!」
と宣言すれば認められます。
ヘビー級のタイトルに挑戦することができるんです。