プロレスを見ていると興奮するのが、
「丸め込みの仕掛け合い」
です。
試合の流れが劣勢なレスラーが、一発逆転の丸め込みで勝利なんてことがよくあります。
例えば、
「逆さ抑え込み」
「スクール・ボーイ」
「ヨーロピアン・クラッチ」
「ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ」
「サムソン・クラッチ」
などなど、いろいろあります。
「丸め込み技」ってとても奥が深いんです。
今回は、
「丸め込み技」
を紹介します。
そのほかの技に興味がある方はコチラ↓↓
「みちのくドライバーⅡ」と「ファルコンアロー」ってどう違うの?名前の由来と使い手を紹介します!!
「丸め込み」ってどんな技?
そもそも「丸め込み技」ってどんな技のことをいうのでしょうか。
ワード的には、
「丸め込み技」=「クラッチ技」
です。
プロレスでの丸め込みの定義は、
「相手の腕や脚をつかんで丸め込んでフォールを狙う技」
のことになります。
「丸め込み技」のいろいろ
「丸め込み」にはたくさんの種類があります。
ここからは代表的な「丸め込み」を紹介していきます。
逆さ抑え込み
別名「バックスライド」とも言われます。
スクールボーイ
日本名「横入式エビ固め」と言います。
技の名前の由来は、「学生でも使える技」という理由からです。
プロレス界では基本中の基本の技なのだそうです。
ジャックナイフ
仰向けに倒れている相手の両足を持ち、自分は前転してエビ固めに固める技です。
相手になだれ込んで仕掛けるシチュエーションが多いです。
完成形が、
「折りたたみ式のナイフ(ジャックナイフ)」
に似ていることから名づけられました。
「L.I.J」の連携の中で最後に内藤哲也が繰り出す技です。
ローリング・クラッチ・ホールド
日本名「前方回転エビ固め」です。
試合の流れのなかで丸め込んだりする時に出る技です。
相手を焦らせる技です。
スモール・パッケージ・ホールド
日本名「首固め」や「小包固め」と呼ばれます。
「インサイド・クレイドル」などとも呼ばれることもあります。
相手の不意をつく技として使われます。
ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ
うつ伏せになっている相手の両脇に自分の両足を入り込ませ、自分を軸に相手を仰向けにする。相手の両足を自分の両足でフックしてブリッジします。相手はエビに固められてパニックになり返せないことがあります。
この技の歴史は、プロレスの神様である「カール・ゴッチ」が日本で初披露してアントニオ猪木や藤波辰爾が使うようになりました。
「ヨーロピアン・レッグロール・クラッチ」とは入り方が違います。
キド・クラッチ
新日本プロレスのレジェンドレスラーである
「いぶし銀 木戸修」
が開発者です。
外道・クラッチ
開発者は、その名の通り「外道」です。
四つん這いになった相手の後方からまたがって自分の両足を相手の両脇に引っ掛け相手を前転させ固める技です。
デルフィン・クラッチ
みちのくプロレスで活躍した「スペル・デルフィン」のオリジナル技です。
決まったらほぼ脱出不可能の技です。
技の完成に至るまでの時間が少し掛かるのが弱点ですが、完成した時に見栄を切るデルフィンの姿がカッコイイ!
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1994年のジュニアヘビー級レスラーを忘れない!!ライガー、サスケ、サムライ、ハヤブサなど!
ラ・マヒストラル
発案者は、ネグロ・カサスの父親「ぺぺ・カサス」です。
スペイン語で
「成熟した」
「あっぱれな」
「見事な」
などの意味になります。
相手の一瞬の隙をついて仕掛けられることが多いです。
この技で短時間で終わった試合が数多くあります。
ジュニアヘビー級選手同士の戦いでよく見られます。
オコーナー・ブリッジ
SANADAの必殺技「オコーナー・ブリッジ」の名前の由来は、ニュージーランド出身のパット・オコーナーに由来しています。
SANADAは「オコーナー・ブリッジ(後方回転足折固め)」を極め技として使っています。
技の入り方として、相手をロープに振って戻ってきた相手の反動を利用して丸め込みます。
技の弱点として、相手に背中を向けてしまうので、背後からスリーパーで返されてしまうということが挙げられます。クラッチが外れると弱点だらけになってしまうので技術が必要です。
ヨーロピアン・クラッチ
背後から相手の両腕を股のあいだから引っ張り、相手が前に回転して逃れようとするところの両足を自分の両足でフックさせエビ固めで抑え込む技です。尻もちをついて固めるパターンとブリッジして固めるパターンがあります。
イギリスなどヨーロッパに関わりのあるレスラーが使用しています。
現在では、ザック・セイバー・Jrなどが使い手です。
相手の隙を突く技として使われます。
掛けられた相手は焦ってしまい、「3カウント」なんてことがよくあります。
ザック・セイバーJrは、ブリッジの際に腕組みするバージョンと、相手の両腕を両手両足で固定するバージョンがあるので見逃せません。
サムソン・クラッチ
相手に後ろから組みつかれたときにカウンターで決めることが多いです。
サムソン冬木(冬木弘道)が開発者です。
どんな体勢からでも入れる技と言うことで、今でも多くのレスラーに使われる技です。
ファイブスター・クラッチ
開発者はYOHです。
2018年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで初披露しました。
相手の足と腕を完璧にクラッチする技です。
完成するまでに時間が掛かるのが難点ですが、決まると脱出は難しいです。
「オコーナー・ブリッジ」と「ファイブスター・クラッチ」の違いが何なのか?
ここである疑問が、
「オコーナー・ブリッジ」と「ファイブスター・クラッチ」の違いが何なのか?
です。
シンプルに技の違いを言うと、
「オコーナー・ブリッジは、ブリッジして固める」
「ファイブスター・クラッチは、相手の両腕を掴んでブリッジする」
となります。
「ファイブスタークラッチ」のほうが相手を動けなく出来るのでフォールを狙えますが、技の完成まで時間がかかるのが難点です。
「丸め込み」 まとめ
試合の前半で繰り出される「丸め込み」、試合の終盤で繰り出される「丸め込み」。
どの「丸め込み」も試合を決めることが出来ます。
相手の焦りを誘うことができます。
相手の隙を突いた場合は、レフェリーのいる場所にかなり左右される技です。一瞬の隙をついて丸め込むので、レフェリーのいる場所が近ければカウントが入るのが早いですが、レフェリーが遠くにいるとカウントに入るまでちょっと時間がかかります。
このような理由で、「3カウントが入ったかどうか」で試合後レフェリーと揉めることが多いです。
これもこの技の見どころですね。
「丸め込み」は、たくさんの種類があり、試合のいたるところで見ることができます。
完成形が似ていても、入り方が違うことが多くあります。
みなさんも「入り方」を意識して観戦すると面白いと思いますよ!
※個人的解釈で紹介しています。誤解釈などあるかも知れません。ご了承ください。