こんにちは!kamikamiです!
今回も「技の違い」特集です。今回は「バックブリーカー編」です。
「アルゼンチン・バックブリーカー」と「カナディアン・バックブリーカー」ってなにがどう違うの?どちらも相手を担いでるよ。
たしかに。。
名前に入っている「アルゼンチン」と「カナダ」。国の名前が違う。。。と言うのはもちろんわかるのですが、簡単に説明するとなると。。。。
と言う話になりますね。
今回は、「ブリーカー系」をプロレス観戦初心者の方にわかりやすく簡単に説明してみます!
「バックブリーカー」
まず、
「バックブリーカー」とは何?
からです。
「バックブリーカー」知る必要があります。
「バックブリーカー」は日本語技名にすると、
「背骨折り」
と言います。
この技は、基本的に背中や腰にダメージを与える技です。
そして、「バック」は「後ろ・背中」、「ブリーカー」は「破壊」と言う意味になります。
このふたつを合わせると
「相手の背骨、腰を破壊する」
という意味になります。
ブリーカーの分類
ブリーカーは、大きく2種類に分けられます。
自分の体の一部を支点として相手を反らせ続ける「ストレッチ系」
相手の背中や腰に自分の体の一部を打ち付ける「打撃系」
です。
このふたつの特徴を簡単に言うと、
「ストレッチ系」は、自分の体のあらゆる部位を支点にします。継続的に相手にダメージを与えます。
「打撃系」は膝をピンポイントで当てます。一撃を相手に与えます。
要するに、「ダメージの与え方が違うんですね。」
今回は、「ストレッチ型バックブリーカー」のカテゴリーに入る
「アルゼンチン・バックブリーカー」
「カナディアン・バックブリーカー」
「ハイジャック・バックブリーカー」
そして、「打撃系バックブリーカー」のカテゴリーに入る
「シュミット式バックブリーカー」
「風車式バックブリーカー」
を紹介していきます。
「アルゼンチン・バックブリーカー」
「アルゼンチン・バックブリーカー」は別名
「アルゼンチン式背骨折り」
「人間マフラー」
「オーバーヘッド・ブリーカー」
などとも呼ばれます。
発案者は、
「アントニオ・ロッカ」
というレスラーです。
このアントニオ・ロッカが、
アルゼンチンの出身
だったので、
「アルゼンチン・バックブリーカー」
となったようです。
アルゼンチンとはどんな国?
南米にある国で広大な国土を有する国です。
首都は「ブエノスアイレス」です。
サッカーでとても有名な国ですね。
「アルゼンチン・バックブリーカー」やり方
アルゼンチンバック・バックブリーカーのやり方は、
自分の両肩の上に相手を仰向けにして担ぎ上げ、アゴや首、そして太ももを同時に掴み自分の首を支点として相手の背中を反らせて背中から腰(背骨)にダメージを与える技です。
自分が上下運動をすると、より大きなダメージを与えることが出来ます。
この技の弱点は、かける側の足腰に大きな負担がかかること、自分より大きい相手には不向きということです。
なので使い手のほとんどはパワー系のレスラーや長身のレスラーです。
「アルゼンチン・バックブリーカー」の使い手
古くは、坂口征二が有名でしたが、なにげにザ・デストロイヤーやアントニオ猪木も使うことがありました。ザ・デストロイヤー、タイガー・ジェット・シンなど意外な有名なレスラーも使い手でした。
私の世代は、中西学と井上雅央ですね。
特に「中西学=アルゼンチン・バックブリーカー」でした。
1990年代にアメリカなどで活躍した、レックス・ルガーはこの技を「トーチャー・ラック(拷問台)」という名前で使っていました。
また、懐かしい思い出として忘れてならないのは、人気漫画「キン肉マン」のロビン・マスクが得意とする「タワーブリッジ」もあったことです。
「アルゼンチン・バックブリーカー」の派生技
「カナディアン・バックブリーカー」
カナディアン・バックブリーカーは、
「カナダ式背骨折り」
とも言われます。
カナディアン・バックブリーカーの発案者は、
「ユーコン・エリック」
というレスラーだそうです。
カナダ出身のレスラーです。
彼が、
カナダ出身
なので、「カナディアン・バックブリーカー」となったそうです。
カナダとはどんな国?
北は、北極圏と重なり、南はアメリカと接する国です。
国の面積がとても大きいですね。
カナダの首都は「オワタ」ですが、トロントやバンクーバー、モントリオール、ケベックシティなど大都市がたくさんあります。
「カナディアン・バックブリーカー」やり方
相手を自分の片方の肩に仰向けに担ぎ上げ、両腕を相手の腰に回して完成します。相手を上下に揺さぶることによって相手の腰(背骨)に継続的にダメージを与えるストレッチ系の技です。
木こりが、切った丸太を担ぎ上げる動作に似ています。
「カナディアン・バックブリーカー」の使い手
アルゼンチン・バックブリーカーに続き、こちらの技も坂口征二が使い手として有名でした。
世界を見ると、ブルーノ・サンマルチノが有名な使い手です。
この技も長身でパワーファイター系のレスラーが好んで使っていました。
「ハイジャック・バックブリーカー」
ハイジャック・バックブリーカーは、日本語訳にすると、
「飛行機式背骨折り」
となります。
「ハイジャック・バックブリーカー」やり方
相手をカナディアン・バックブリーカーの形で持ち上げ、その後に相手の両手首に持ち変えて十字架に磔の形に持ち上げてストレッチ式のダメージを与えます。
最後にスピンしながら相手を投げ捨てることでさらなるダメージを与えます。
「シュミット式バックブリーカー」
シュミット式バックブリーカーは、ボディスラムのように相手を抱え、自分の膝を立てたところに相手の脇腰(あばら骨)を落とす技です。
打撃式のバックブリーカー
です。
有名なところだと、武藤敬司が、フィニッシュ技のラウンディング・ボディプレスへの繋ぎ技として使っていました。
1950~70年代のプロレス界では、フィニッシュホールドとして使われていたようです。
「ハンス・シュミット」というレスラーが発案者とされていてこの名前となったと言われています。
相手のわき腹に膝を打ちつけて終わる打撃のパターンと、相手を打ち付けてからそのまま相手の顎と足を固定して弓なりに力をかけるストレッチのパターンがあります。
「シュミット式バックブリーカー」の使い手
この技もまた坂口征二が使い手でした。
レバーブロック(肝臓砕き)と呼ばれることもあります。
その他、武藤敬司などがいます。
「風車式バックブリーカー(ケブラドーラ・コン・ヒーロ)」
風車式バックブリーカーは、
「風車式背骨折り」
とも言われます。
出典:youtube.com
ルチャ・リブレで多く使われている技です。
メキシコでは、
「ケブラドーラ・コン・ヒーロ」
と呼ばれています。
発案者は、「アニバル」と言われています。
サイド・スープレックスの体勢から相手の体を回転させて、自分が立てた膝から太もものにかけて相手の腰を打ちつける技です。
「風車式バックブリーカー」の使い手
タイガーマスク、獣神サンダー・ライガーなどジュニアヘビー級の選手にが使い手が多いです。
「ブリーカー」まとめ
「アルゼンチン・バックブリーカー」「カンディアンバック・ブリーカー」「ハイジャック・バックブリーカー」は、世界3大バックブリーカーと言われています。
この3種類のバックブリーカーの大きな違いは、
「相手を自分のどこで担ぐか」
です。
これらの技は、相手の体を反らし続けること(継続してストレッチ)で相手の背中や腰(背骨)にダメージを与える続ける技なのでギブアップも狙えるフィニッシュ技としても有効な技です。
立ち技なので見た目にも観客にわかりやすいのでパワーファイターが使うことが多いです。
昔に開発された技は、レスラーの出身地が名前になることが多いので、アルゼンチンやカナダなどと発案者の生まれた国の名前になったんですね。
技は違いますが、ジャーマン・スープレックスなどもそうですね。
また、ブリーカーの派生技とも言える「シュミット式バックブリーカー」や「風車式バックブリーカー」は打撃技として、試合の流れを自分に引き寄たり、次の大技へと繋ぐための重要な技として使われることが多いです。
まとめると
「ブリーカー」とは、『自分の体の一部を支点として相手の背中や腰、わき腹にダメージを与える技』
となります。
意識して観戦すると面白いですよ!
※私的見解で記事を書いていますので、諸説あります。ご理解ください。