2021年1月30日、新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in NAGOYA」大会で、天山広吉とグレート‐O‐カーンがモンゴリアンチョップ封印マッチをしました。結果は天山が負けてモンゴリアン・チョップを封印することになりました。
その後、天山は「真モンゴリアン・チョップ」を編み出し、現在も使っています。
この
「モンゴリアン・チョップ」
出典:新日本プロレスワールド
上の写真、これは「グレート‐O‐カーン」のモンゴリアン・チョップです。モンゴリアン・チョップは多くの人が知っている有名な技ですね。
両腕で袈裟切りチョップを相手の頸動脈を狙って打つ。
キラー・カーンが使ったのが始めと言われています。
私は、「モンゴリアン・チョップ」と言えば、キラー・カーンですが、今の世代の人は天山広吉ですね。
この『モンゴリアン・チョップ』を深堀りしてみましょう。
なんで「モンゴリアン」?そもそも「チョップ」とは?などなどから見てみましょう!
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モンゴリアンってなに?
「モンゴリアン(Mongolian)」を辞書で引くと、
「モンゴル人の、モンゴル人種」
と出てきます。
となると、モンゴリアンチョップは、「モンゴル人のチョップ」と言う意味になります。でも、モンゴルの格闘技界にモンゴリアンチョップがあるわけではありません。なのでモンゴルはあまり関係ありません。
チョップとは?
チョップは、別名「ナイフハンド・スロライク」とも呼ばれています。
世間一般の「チョップ」の意味は、
「厚く切ったあばら付の豚や羊の肉」
ですが、プロレスでは平手で切り付けるように相手を打つことです。
日本語では『手刀打ち』となります。開掌の形で小指側の側面にて相手を打つ技です。顎、頸部、こめかみなどの急所を正確に狙うのに適している。通常は小指の爪で自らの薬指傷つけないように指を伸ばし指の間は密着させます。
決め技にはなりませんが、音が大きいので、見せ技や盛り上げ技として使われることが多いですが、威力は大きいです。胸を裂いて出血することもあります。
チョップの種類
モンゴリアン・チョップはどんな技か?
もともとモンゴルの格闘技の歴史には、このようなチョップはありません。
モンゴリアン・チョップは両手を同時に振りかぶり、相手の鎖骨に左右からダブルで放つチョップです。
出典:新日本プロレスワールド
上記は、グレート‐O‐カーンのモンゴリアンチョップです。
この技は、キラー・カーンが元祖とされています。
実際にモンゴル出身者の格闘家やプロレスラーが使用した記録はないです。
キラー・カーンの引退後は天山広吉、橋誠、グレート‐O‐カーン、桜庭和志が使っています。
モンゴリアン・チョップの使い手と特徴
元祖のキラー・カーンはアンドレ・ザ・ジャイアントへの秘策としてトップロープからのダイビング・モンゴリアン・チョップを披露したこともあり、色々なバリエーションを持っていたと考えられます。
天山広吉のモンゴリアン・チョップは、両腕を回転させて遠心力で威力を増大させます。最大の特徴として「シュー」と声を出しながら放ちます。観客も合わせて「シュー」と言うのが定番です。
グレート‐O‐カーンは、大きくジャンプして体重を乗せて振り落す形です。自分の体格を生かした打撃技ですね。
グレート-O-カーン
新日本プロレスで活躍するユニット「ユナイテッドエンパイア」の一員です。自らを「余」と名乗り、ファンを「帝国民」、それ以外の客を「愚民」と呼んでいます。多くのオリンピック代表選手を輩出している日大レスリング部の出身。在学中に「全日本レスリング選手権」や「全日本選抜レスリング選手権」で優勝しています。オリンピックの強化選手にも指定されていました。レスリングだけではなく「全日本サンボ選手権」優勝、「世界コンバットレスリング選手権」優勝、「全日本ノーギ柔術選手権」優勝など様々な格闘技の大会で優勝している実力者です。また、大のアニメ好きとしても有名で、自分の技の名前にアニメの要素を取り入れているほどです。
総合格闘技でのも使われるモンゴリアン・チョップ
桜庭和志のモンゴリアン・チョップは総合格闘技の試合で使用していました。相手の意表を突いたり、観客を沸かせるために使用していました。しかし、技を出すまでの隙を突かれて攻撃されてしまうリスクがあったので多用はできませんでした。
モンゴリアン・チョップまとめ
「キラー・カーン」は、モンゴル人のキャラクターを意識したファイトスタイルで、日本はもとより、WWF(現WWE)をはじめとしてアメリカやカナダで活躍しました。
「キラー・カーン」はモンゴルの英雄「チンギス・ハーン」や「フビライ・ハーン」を意識したリングネームなんですね。
「キラー・カーン」彼の本名は「小沢正志」と言います。モンゴル人ではないですね。日本人です。
彼がモンゴルの正装で登場してモンゴル人のキャラクターを演じていたので、彼の使うチョップが「モンゴリアン・チョップ」となったようです。