こんにちは!kamikamiです!
プロレス観戦初心者の素朴な疑問。
どのような技を「ツープラトン」と呼ぶのか?
いまは「ツープラトン」とはあまり言わなくなってしまったかも知れません。
「ダブルの○○」
と言ったりします。
ツープラトン
ダブル
どちらにせよ
試合中、相手1人に2人がかりで攻撃している時に使われる言葉です。
ツープラトンで考えると
2人がかりで攻撃しているから「ツー」は2人の「2」でわかるんですけど、「プラトン」ってなに?
ってなると思います。
「ツープラトン」の大きな定義は
「ツープラトンとは複数で相手を攻撃すること」
です。
もっとシンプルに言うと
合体技
です。
現在のプロレス界では、いろいろな合体技が生み出されています。
例えば、新日本プロレスの後藤洋央紀とYOSHI-HASHIのタッグチーム毘沙門がやるツープラトン攻撃「消灯」であったり、TJPとフランシスコ・アキラのツープラトン攻撃「アリウープ」、少し前になるとロード・ウォリアーズの「ダブル・インパクト」、スタイナー・ブラザーズの「合体ブルドッキング・ヘッドロック」などなど技名がそれぞれ付けられています。
今回は、
「ツープラトン攻撃とは?」
「ツープラトン攻撃の技の歴史」
「ツープラトン攻撃のいろいろ」
をプロレス観戦初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。
「ツープラトン攻撃」どんな攻撃?
ツープラトン攻撃とは、タッグマッチで見られます。
自チームの2人(2人以上の時もある)が同時に相手1人に攻撃することです。
言葉の意味を見ていきましょう。
「プラトーン」は英語で「Platoon」となり『歩兵や警察の小隊、集団、グループ』という意味になります。
このことから
「ツープラトン」とは英語で「Two Platoons」となり
『2個の小隊』
という意味になります。
「プラトーン」という有名なベトナム戦争映画がありました。
言葉の意味を知るとタイトルも納得です。
「ツープラトン攻撃」は反則?
この「ツープラトン攻撃」は反則か否か?
多くのプロレス団体のルールでは、
「ツープラトン攻撃は反則」
となっています。
理由は、試合権利のない選手はリングに入れないのがルールだからです。
ですが、ここがプロレスの面白いところで、
「反則は5カウント以内なら許される」
というルールがあるところがほとんどなので、ツープラトン攻撃1回で反則負けになるようなことはありません。
「ツープラトン攻撃」技の歴史
「ツープラトン攻撃」の歴史を見ていくと、技の難易度が進化しているということがわかります。
1980年代ごろ
アントニオ猪木やジャイアント馬場、長州力やジャンボ鶴田、天龍源一郎、藤波辰爾などが活躍していた時代のツープラトン攻撃の多くは走ってくる相手へのカウンターで仕掛ける打撃技であるダブルエルボーパッドやダブルチョップがよく使われました。
それから
2人がかりで相手を掛け上げるバックドロップ
2人がかりで相手を掛け上げるブレーン・バスター
が使われるようになりました。
ドライバー系だと
1人が相手をパイルドライバーの体勢で持ち上げ、もう1人がセカンドロープやトップロープに登り相手の脚を掴みながら下方向に力を加えパイルドライバーの威力を増幅させる「ハイジャック・パイルドライバー」があります。
少し前はとてもシンプルなツープラトン攻撃が使われていました。
シンプルではありますが、体の大きいプロレスラーがやるととても見栄えがよかったです。
1990年代ごろ
新日本プロレスの闘魂三銃士や全日本プロレスの四天王などが活躍していた時代には、ザ・ロード・ウォリアーズの「ダブル・インパクト」(1980年代に開発はされていました)やスタイナー・ブラザーズの「合体ブルドッキング・ヘッドロック」のように派手なツープラトン攻撃が開発されていきました。
相手を肩車してもう1人がトップロープから技(ラリアットやクローズ・ライン、ドロップキック、ブルドッキング・ヘッドロックなど)を仕掛けて、より高い所から相手を落とす技が多かったです。
2000年代ごろ
平成中期から令和時代だと、お互いの必殺技を組み合わせた技が開発されていきました。
橋本真也と小川直也の「俺ごと刈れ」
2015年ごろ~
後藤洋央紀とYOSHI-HASHIの「消灯」、グレート-O-カーンとジェフ・コブの「大空スバル式日羊殺し・フブキ」などなど。
技の名前だけ聞くと何の技なのか全くイメージがつかないのも面白いところです。
「サンドイッチ式ツープラトン攻撃」
「ツープラトン攻撃」には、相手と向き合って2人で繰り出す技だけではなく、「サンドイッチ式」というものもあります。
相手の前後から挟むように同時に打撃などを浴びせる攻撃です。
前後からラリアットで挟む「サンドイッチ・ラリアット」。
前後からキックで挟む「サンドイッチ・キック」
など打撃系で相手を挟む攻撃が多いです。
究極の合体技『眉山』
私が思う究極のツープラトン技が「眉山」です。
『眉山(びざん)』どんな技?
ジャーマン・スープレックスの体勢で敵に組み付いたパートナーと敵ごと2人いっぺんにジャーマン・スープレックスで投げる。
合体技としてはかなり高度な技です。
投げられる味方にもダメージがあるが、それ以上に相手がとんでもない高さと角度でマットに叩きつけられます。
#心ときめくプロレス技 855
「眉山」岡林が相手をジャーマンの体勢で捕らえ、さらにその岡林を関本が相手ごとジャーマン・スープレックスでぶっこ抜く二段ロケット的な合体技。岡林のダメージも必至だが、何より相手がとんでもない角度でマットに叩きつけられる。
【使い手】関本大介&岡林裕二 pic.twitter.com/UIiUVpnqwy— SHINO@RKO (@seanoRKO) February 13, 2019
出典:Twitter
「ツープラトン攻撃」まとめ
その時代時代でさまざまな「ツープラトン攻撃」が開発されました。
昭和の時代に良く見られた「ハイジャック・パイルドライバー」は、パイルドライバーを上からさらに力を加えて威力を増幅させる技です。複雑な連携ではなくシンプルなツープラトン攻撃ですが威力はさることながら見た目も華やかでした。
「ダブル・インパクト」は、相手を高い所から打撃とともに落として威力を増幅させる技です。見ているファンを絶望的にさせる破壊力でした。
「消灯」などは、2つの技を合体させてダメージを増幅させる技です。技と技の組み合わせなのでバリエーションが無限大です。
レスラーは創意工夫を重ね、その時代のファンを熱狂させてきました。
このように、これからも「ツープラトン攻撃」は進化していくでしょう!