今回は、プロレス観戦初心者の人には素朴な疑問である
「なぜ、この技の名前はこうなったのか?」
です。
気になる時ありませんか?
いっしょに調べてみましょう!
このシリーズは、どんな技かではなく、技の名前の由来をわかりやすくシンプルに紹介します。
※技の由来には諸説ありますので、ご了承ください。
DDT
ジェイク・ロバーツというレスラーが開発した技で、殺虫剤のDDTに由来していると語っています。
「dichlorodiphenytrichloroethane ジクロロジフェニルトリクロロエタン」
の略になります。
日本でのDDTの元祖の使い手の天龍源一郎は、自分の名前と掛けて、
「デンジャラス・ドライバー・オブ・テンリュー」
の頭文字であると話していたこともあり、こちらが名前の由来だと思われることも多いですが、これは当て字のようですね。
フランケン・シュタイナー
技の開発者である、スコット・スタイナーが、
「フランケンシュタインに顔が似ている」
ということからこの名前になったそうです。
モンゴリアン・チョップ
もともとモンゴルの格闘技の歴史にはにはこのようなチョップはありません。
キラー・カーンが元祖とされています。
キラー・カーンのモンゴル人キャラクターから来ているようです。
ラリアット
野生動物や暴れ家畜などを捕えるための「投げ縄」のことで、西部開拓時代から続いているこの投げ縄の動作を参考にしたスタン・ハンセンが命名しました。
アメリカでは、「クローズライン」と呼ばれています。
アルゼンチン・バックブリーカー
日本名は、「アルゼンチン式背骨折り」です。
「人間マフラー」とも言われます。
アルゼンチン出身のアントニオ・ロッカのオリジナル技です。
名称通りアルゼンチンから来ているようです。
カナディアン・バックブリーカー
「相手を担ぐ姿が、丸太を担いだキコリのようだ」
と言うことでこの名前が付いたと言う説と、
「開発者がカナダ人のレスラーのユーコン・エリックと言うことからだ」
との説があります。
ウラカン・ラナ
正式には、「ウラカン・ラナ・インベルティダ」と言います。
日本名は、「高角度後方回転エビ固め」と言います。
「ウラカン」はスペイン語で「ハリケーン」で「ラナ」は「カエル」、「インベルティダ」は「逆の」と言う意味です。
アメリカでは「ハリケーン・ラナ」と言われています。
ラ・マヒストラル
スペイン語で、
「la(destreza)magistral」
となり、
「見事(あっぱれな)」
と言う意味になります。
ジャーマン・スープレックス
「ジャーマン」の由来は皆様お察しのとおり、ドイツのことです。
カール・ゴッチがドイツ出身であったためと言われています。
カール・ゴッチ自身は、ただ「スープレックス」と呼んでいるそうです。
ブレーン・バスター
日本名は、
「脳天砕き」
です。
名前の通り、頭から落としている形からですね。
厳密に言うと、現在は背面から落とす形になっています。
パイルドライバー
日本名は、「脳天杭打ち」です。
重機の杭打ち機(パイルドライバー)で杭を打つようにして技をかけることが名前の由来です。
ワイルド・ビルロビンソンが発案者だそうです。
バックドロップ
日本名は、「岩石落とし」です。
アメリカでは、「ベリー・トゥー・バック・スープレックス」と呼ばれています。
コブラツイスト
日本名は、「あばら折り」です。
外国では、「アブドミナル・ストレッチ」などと呼ばれています。
また、「グレイブヴァイン」と呼ばれることもあります。相手の体に自分の手足を葡萄のつるのように巻きつかせる様子から名づけられました。
メキシコでは、コブラツイストのような技をティブランと総称して呼んでいます。
卍固め
技の見た目が、タコが絡まるように見えたことから、
「オクトパス・ホールド」
と言われていましたが、
後に「卍まんじ」に見えることから新たに名付けられました。
ヨーロッパでは、「グレイプヴァイン・ストレッチ」と呼ばれています。
メキシコでは、「セラヘーラ」と呼ばれています。
日本で有名な使い手であるアントニオ猪木にちなんで、「アントニオ・スペシャル」とも言われていいます。
カミゴェ
飯伏幸太が尊敬する棚橋弘至を撃破した時に初めて使った技です。
「神超え」と「ボマイェ」を合成させたことが由来とされています。
飯伏幸太は開発した当初、「カミゴエ」と命名しましたが、後に「カミゴェ」と改名しました。
中邑真輔の必殺技「ボマイェ」と語感を似せたと思われます。
シャイニング・ウィザード
「閃光魔術」と訳します。
開発当初は、「変形の膝蹴り」と言われていましたが、のちに技の名前を一般公募し、応募が多かった「シャイニング・二―」と技の開発者である武藤敬司のニックネームであった「クロス・ウィザード」を合わせて「シャイニング・ウィザード」と名付けられたそうです。
STF
「ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック」
の頭文字を取っています。
ルー・テーズ道場でコーチを指導を受けた蝶野正洋がフィニッシュ技として使い知られるようになりました。
ボディ・プレス
技の見た目のとおり、寝ている相手に自分の体を浴びせる技です。
「ボディ・スプラッシュ」、「ビッグ・スプラッシュ」とも呼ばれることもあります。
サソリ固め
「スコーピオン・デスロック」とも呼ばれます。
技の見た目が、蠍(サソリ)の様に見えることから名付けられていますね。
※シャープシューターは別技として次の機会に紹介します。
逆エビ固め
「ボストンクラブ」とも呼ばれています。この技の名前も見た目から来ていますね。
厳密に言うと「エビ固め」を「ボストンクラブ」と言います。なので、逆エビ固めは「リバース・ボストンクラブ」となります。しかし、現在は「エビ固め」を「ボストンクラブ」と言うことはなくなり「逆エビ固め」を指すことがほとんどです。
足4の字固め
英語名は、「フィギュア・フォー・レッグロック」です。
デストロイヤーが英語名を名づけました。
別名で「スピニング・レッグロック」と呼ばれることもあります。
技の見た目が数字の「4」に見えることから命名されと言われています。なので、日本語で表記する場合は、「足四の字固め」ではなく、「足4字の固め」になります。
テキサスクローバーホールド
日本名は、「四つ葉固め」です。
他の呼び方として、「テキサス・クローバーリーフ」、「テキサス式四つ葉固め」があります。
スクール・ボーイ
技名の由来は、
「アメリカマットなどでは学生からそのままレスラーになったような新人レスラーでも使えるフィニッシュ」
という説、
「この技で負けるというのは新人並みの技術、実力しかないという意味」
という説があります。
経験の浅い若いレスラーでも出来る簡単な技というところから名前が付いたようです。
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二―・ドロップ
日本名は「膝落とし」です。
別名「ニー・プレス」とも呼ばれます。
膝の落とし方で技名が変わります。
「ジャンピング・二―・ドロップ」、
「フライング・二―・ドロップ」、
「ダイビング・二―・ドロップ」
などがあります。
※ブルーザー・ブロディがジャンプしながら使用すると、「キングコング・二―・ドロップ」と呼ばれます。
ラ・ケブラーダ
ウルティモ・ドラゴンのオリジナル技です。
メキシコにある断崖の名前に由来します。ここでは、よく飛び込みが行われており、
「あたかもラ・ケブラーダの断崖で行われている飛び込みのようだ」
ということから呼ばれるようになりました。
別名に、本名の「浅井」から「アサイ・ムーンサルト」とも呼ばれます。
まとめ
今回紹介したこれらの技は、プロレスの技の中のほんのほんのほんの一部です。
次回もまた、「プロレス技の名前の由来シリーズ」として紹介していきます!