『猪苗代町非公認大怪獣イナワシロン』
といきなり言われても
怪獣?
イナワシロン?
と????が並びますよね。
イナワシロンは、2019年10月26日に
福島県猪苗代町中ノ沢温泉で
「世界初!旅館でしが買えないソフビ大怪獣」
をコンセプトに誕生しました。
これが『大怪獣イナワシロン』です↓
かわいいですよね。
ソフビ人形です。
このイナワシロンを主役にして
映画化出来ないか?
という話が盛り上がり、話が進みました。
そしてなんと!
特撮映画『大怪獣イナワシロン』(作品時間約15分)
が完成しました。
私も制作に携わっていたので感慨深いものがあります。
〈イントロダクション〉
福島県猪苗代町中ノ沢温泉に謎の怪獣が出現!
逃げ惑う人々・・・
伝説の大怪獣イナワシロンは、福島を守ることができるのか?
大怪獣イナワシロン!!
そして、
ソフビから生まれたイナワシロンが
出典:CAMPFIRE
実写映画化に!
以前、この映画の制作を始めるまでのことを紹介しました。
今回は、映画イナワシロンの制作の様子と、作品のお披露目の模様を紹介します。
ストーリーは?
猪苗代町に古くから伝わる伝説の大怪獣イナワシロンが、宇宙から来た敵怪獣ギンガルゴンと死闘を繰り広げるというストーリーです。
王道のストーリーです。
ターゲット年齢を小学校低学年くらいに設定しているのでストーリーもシンプルに解りやすくしてあります。
作品時間15分ということもあり展開も早いです。
「イナワシロン映像化大作戦」オジさんたちの挑戦
今回の制作に参加しているのは、圧倒的にオジさんが多いです。
そして、特撮映画素人というちょっと無謀な大作戦でした。
でも集まったのは、ただのオジさんではないです。
リーダー的存在の漫才コンビ「母心」関あつしさん。
東京だけでなく福島でも活躍している方です。福島でも有名です。
関あつしさん↓
出典:CAMPFIRE
そのほか主要メンバーには、銀行員、花火師、リフォーム屋、造形が得意の主婦、壊すための建物が作れるモデラー、ブラックラーメンアンバサダーなどなど。
それぞれ得意分野を生かして特撮に挑みました。
経費などの計算には銀行員がいる!
特撮で必要な爆破シーンには花火師がいる!
撮影に必要な器材を持っているリフォーム屋かいる!
などなど。
しかし、特撮の素人は素人です。やはり特撮のプロの力が必要です。
救世主として現れたのが、特撮映像制作を職業として長年特撮業界を歩んできた名古屋在住の喜井さんに監督をお願いしました。
喜井竜児監督↓
出典:CAMPFIRE
人材が揃ったところで、オジさんたちは猪苗代町の中ノ沢温泉西村屋さんの地下室を撮影部屋として借りました。
この部屋で、監督喜井さんに手取り足取り特撮映画の作り方を基本から教わりました。
私たちのレベルに合わせた言葉で説明してくれる優しい喜井さん(涙)
この作品は、人形を自分の手などで動きをつけて撮影するという昔からあるシンプルな撮影方法です。
わかりやすく言うと、ウルトラマンやゴジラの着ぐるみに演者が入って模型のビルや家を実際に壊すということです。
あえてこれをしたかったんです。
オジさんになった私たちが、小さいころ見ていた特撮を改めて表現したいということなんです。
喜井さんからいろいろなことを教わりました。
- 倍速で撮影すること。
- 撮影時にスモークを焚くこと
- カット割り
- 位置決め
- カメラアングル
- 怪獣の動かし方
- 人と背景の合成映像の撮影の仕方
- 演技の仕方
などなど。
たくさん教わりました。
撮影だけしていればいいわけではない
これはどんな映画の撮影も同じで、撮影の他にもいろいろやることがあります。
出演者、スタッフのお弁当の手配やエキストラの方の誘導や案内など。
オジさんばかりと言っても中には女性の方もいます。
お弁当とかの準備は女性ならではの気遣いがあり、とても助かりました。
全編15分ほどの作品ですが、2日間かけてじっくり撮影しました。
特撮シーンの撮影が終わると別日に演技パートの撮影です。
怪獣映画には逃げ惑う人々が必要ですからね。
ここも喜井監督のもと進められました。
これも1発OKの演技が続き予定通り進みました。
参加者は普段はそれぞれ仕事を持っているので、撮影は主に土日を使って行いました。
撮影が終わったら今度は編集です。効果音などの音入れ、ナレーション録音、作中流れる曲の作曲などやることが多いです。
ここらへんはすべてプロの方々が協力してくれました。
テーマ曲は幼稚園の子どもたちに歌ってもらいました。
幼稚園で録音です。
いろいろな人が参加し出演してくれました。
主人公の親子を演じてくれたのが、和知健明さん。
「ダルライザーの和知さん」
と言ったほうが知っている人が多いと思います。
息子さんと親子で出演してくれました。
そして中テレ(福島中央テレビ)のアナウンサーが出演してくれました。
怪獣映画には、必ずテレビ局の中継シーンがあります。
このシーンに協力してくれたアナウンサー
徳光雅英アナウンサー↓
出典:中テレホームページ
怪獣たちの戦闘シーンのナレーションをしてもらいました。プロレスの実況風に仕上げてもらいました。徳光さんの絶叫は見どころです。やっぱりプロだーと感心するばかりです。
小野紗由利アナウンサー↓
出典:中テレホームページ
怪獣が現れる時に必ずある緊急ニュースのシーンに参加してもらいました。本物のアナウンサーのニュース読みは作品にリアリティーを持たせるのには十分すぎました。
鈴木美伸さん↓
出典:ふくしまFMホームページ
TVリポーター、イベントMC、ナレーターとして福島県で活躍しています。
以前演劇に携わっていたということもあって演技力が素晴らしかったです。ぜひチェックしてみてください。
また作中では、特別出演ゲストも出演してくれています。これは見てのお楽しみです。
ビックリしますよ!
そして
堂々の完成となりました。
最初のお披露目は「第59回日本SF大会福島(F-CON)」と決めてスケジューリングをしてきたので間に合ってよかったです。
第59回日本SF大会福島(F-CON)に出展
令和4年8月28日、郡山市の磐梯熱海ホテル華の湯で開かれた第59回日本SF大会福島(F-CON)は全国からSFファンや作家が集まり盛り上がりました。
引用:福島民友新聞社、福島民報新聞社
「大怪獣イナワシロン」のこれから
ソフビ人形が先にあって、そこから映像化されるという異例の展開がこの作品の特徴です。
福島県猪苗代町にある中ノ沢温泉磐梯西村屋の西村さん↓
出典:CAMPFIRE
と
日本きっかけデパートさん↓
出典:CAMPFIRE
の「ソフビ愛」そして関あつしさんの「特撮愛」から生まれた
ソフビ人形イナワシロン!そして特撮映画『大怪獣イナワシロン』!
CGでは無く、僕たち大人が子どもの頃、夢中になった特撮を!特撮の技術を!今の子供たちに知ってもらえる機会を作ると言う意味で制作されました。
日本全国の皆様の協力があり予定していた金額の資金も集まり、めでたく完成することが出来ました。
これからの展開が楽しみです!!
引用:福島民友新聞社、福島民報新聞社