ロメロ・スペシャル
ロメロ・スペシャルはプロレスの技のなかでは、
「芸術的固め技」
の部類に入ると思います。
なぜなら、技が完成するまでに時間が掛かるのと、見た目が派手だからです。
それに、当たり前ですが、
「ロメロ・スペシャルは痛いです」
プロレスの話をしているのにこの「痛い」はおかしいですが(痛くて当たり前だからです)痛いです。
自分は学生の頃ふざけてロメロ・スペシャルを友達に掛けてもらったことがあります。とても痛かったです。※真似をすると大ケガをすることがありますのでやらないようにしましょう。
ロメロ・スペシャルを語ると必ずと言ってついて回る質問が

ロメロ・スペシャルって相手の協力がとても必要だよね。
この質問多いです。
今回は見た目でも芸術的な域に入る技「ロメロ・スペシャル」を紹介します。
ロメロ・スペシャルとは
日本名は、「吊り天井固め」となります。
吊り天井は昔の日本家屋の建築様式です。今ではほとんど見ることはないです。
海外では、「タパティア」、「サーフボード」と呼ばれます。
メキシコ出身のラウル・ロメル、リト・ロメロのどちらかが開発したとされます。どちらが元祖か定かではないのですが、「ロメロ」と言うプロレスラーが開発しました。
「吊り天井」ってなに?
屋根裏のある部分から金属のボルトなどで格子状の枠組みを吊り下げ、その表面に石膏などの天井ボードを取り付けて仕上げたもの。または、上階の床構造や屋根の構造材に「吊り木」を取り付けそれを掛かりにして張り上げた天井のこと。上部の構造と天井の間には空間ができます。この構造を採用している建物は多いです。
ロメロ・スペシャルの掛け方
始めに、うつ伏せになっている相手の両膝裏を両足で踏みつけます。それから相手の足首を自分の足の甲に巻きつけます。そして相手の両腕を後ろに立て自分の両腕で掴みます。そしてブランコのように後方に何度か揺らし、勢いが付いたところで相手を真上まで持ち上げます。
ロメロ・スペシャルのバリエーション
ロメロ・チンロック
足はロメロスペシャルの固定のまま、相手の腕を掴まず顎を極めます。
トライアングル・ドリーマー
これは番外編となりますが、マンガ「キン肉マン」の作中の中で出てきた技です。ツープラトンで仕掛ける技です。実際にプロレスの試合で見れたのが感動です。
ロメロ・スペシャルの使い手
ロメロ・スペシャルの日本の使い手の第1人者は、獣神サンダー・ライガーです。
ロメロ・スペシャルは相手の協力が必要?
ロメロ・スペシャルを語ると必ず挙がる疑問が、
「相手の協力がないと成り立たない技ではないのか?」
という疑問です。
そもそもプロレスは相手がいないと成り立たないのでロメロ・スペシャルだけ特別というわけではないですよね。ロメロ・スペシャルは、相手の両腕を掴むときに相手の両わき腹を叩いて相手が後ろに手を回したところを掴みに行きます。この攻防がこの技が完成するまでの見どころです。しかし、この動作が疑問の理由になっているのではないかと思います。
実際、この攻防は、わき腹を叩かれると反射的に防御の体勢として腕を後ろに回してしまうという人間の特性を利用したとても頭脳的な攻撃なんです。
ロメロ・スペシャルはどこが痛いのか
出典:YouTube.com
主に、足首と肩にダメージを与えます。実際技を掛けられているレスラーに聞くと違うかもしれませんが、わたしが掛けられたときは、足首と膝と肩が痛かったです。複数の関節を痛めつける技ですね。
ロメロ・スペシャルまとめ
完成するまでにいろいろな攻防があり、完成するまでに時間が掛かる技
ロメロ・スペシャル
この技が完成するまでの攻防を楽しみましょう!!