プロレスラー本間朋晃。
出典:njpw
プロレスファンならずとも名前を知ってる方は多いと思います。パンプアップされた肉体のほかに
「ガサガサ声」
で知られていますよね。
プロレスファンだと「ガサガサ声」だけではなく、本間と言えば「こけし」が真っ先に思い浮かびます。
この「こけし」という技。
ほんとに摩訶不思議な技なんです。
決まる確率がとにかく低いこの技。でもプロレスファンは今度こそは決まるだろう今度こそは決まるだろうと願う。空振りでも「こけし」。決まっても「こけし」。みんなが一喜一憂する不思議な技です。
プロレスファンは、なぜこの「こけし」と「レスラー本間朋晃」を応援し続けるのだろうか?今回は郷土民芸品の「こけし」とともに考えます。
本間朋晃とはどんなレスラーなのか
本間朋晃 ほんまともあき
山形市出身
1976年生まれ
ニックネーム:みんなのこけし、ハスキー本間など
いろいろな団体を渡り歩き2009年に新日本プロレス入団しました。
真壁刀義がリーダーのユニット「G・B・H」の一員として活躍しています。
2017年の試合中、頸椎損傷の大ケガをしてしまいましたが、大変なリハビリのすえに復帰し、現在は新日本プロレスマットで大暴れしています。
なぜ「ガサガサ声」になったのか
本間と言えば、「ガサガサ声」が一般の人には有名かもしれません。
もともとは普通の声だったそうですが、試合の中で「ガサガサ声」になってしまったそうです。
ある試合で相手がラリアットを当てに行ったときに伸ばした腕の拳が本間の喉に当たってしまい声帯がつぶれてしまったそうです。
得意技「こけし」
技的には、「ダイビングヘッドバット」「ヘッドバット」になります。本間のフォームは、頭を斜めにして相手に直立に倒れながら頭を当てていくのが基本です。
なぜ「こけし」という名前になったのか?
山形出身であることからこけしとなった。
観戦している子供からこけしみたいと言われた。
などなどいろいろな説があります。
こけしのバリエーション
成功率が低いのと打つまでの時間がかかるので逃げられるこの技ですが、バリエーションが豊富です。
いろいろなバリエーションを紹介します。
こけし
コーナーから飛んでいくスタイルです。コーナーに登る前、コーナーに登ってから時間をかけすぎるために相手に避けられることが多いです。
引用:njpw
小こけし
倒れている相手にロープの反動をつけて走りこんで倒れこむように打っていく技です。頭を相手の肩のあたりにめがけて当てます。直前のモーションが大きいので避けられることが多いですが、命中率はこけしより上がります。
大こけし
場外でダウンしている相手に向かって打ちます。仕掛けるほうもかなり危険なのでなかなか見ることはできません。
こけしロケット
立っている相手にロケットのように頭から突っ込んでいく技です。カウンターでも繰り出すことができるので非常に強力な技です。
郷土民芸品「こけし」とは
球体の頭をつけ女の子の顔を描いた手足のない木製の人形です。
くびれや模様、髪の毛や顔の表情が作る場所によって違うそうです。
「こけし」の名前の由来
起源や由来はいろいろあります。
江戸幕府が桃の節句として女の子の節句を定め、ひな人形として飾るようになり後の
江戸時代後期、東北地方の温泉地のお土産として作られたのが発祥といわれています。
山や木材を挽き、椀や盆を製作していた木地師(きじし)たちが、神信仰として作り、湯治場で販売する子供向けのお土産として作り始めたのがこけしの誕生の有力な説だそうです。
「きでこ」や「でころこ」、「芥子人形(けしにんぎょう)」など地域によって呼び方がいろいろありました。
1940年に「こけしと統一する」ことになったそうです。
名前の由来として有力な説は「芥子坊主(けしぼうず)」に似ていたという説です。※諸説あります。
芥子坊主は、江戸時代の子供たちの髪型を指します。
「みんなのこけし」本間朋晃
本間朋晃というレスラーはファイトスタイルがコミカルに見えますがレスラーとして戦っていくうちに完成させたスタイルとキャラクターだと思います。見ているファンは「こけし」が空振りでも喜びます。決まった時は大盛り上がりです。こういう応援のされ方をするレスラーはあまりいないと思います。憎めないキャラクター。これが「みんなのこけし」と言われる理由だと思います。頸椎損傷を経験していると「こけし」は首に負担がかかる技かもしれません。でも私はこれからも「こけし」が見たい!