近年は、世界中さまざまな場所で「SDGs」が提唱され、
「未来の地球のことを考えたさまざまな目標を達成していきましょう。」
という行動がさかんです。
このなかで
「衣服も地球にやさしくしましょう。」
と言うことで
「オーガニックコットン」
という自然素材が注目を集めています。
「オーガニックコットン」を深堀します!!
オーガニックコットンの名前の由来は?
「オーガニック」と聞くと環境や人間にやさしいというイメージですよね。その通りで「オーガニック」は「有機栽培」という意味になります。
綿(めん)を英語で、COTTON、それをカタカナ表記で「コットン」です。
綿とコットンは同じものを指します。
コットンは、木綿もめんの種から取れる種子毛しゅしもうが繊維となり糸や生地の原料となります。
コットンは何がいいの?
- 保湿性がよい
- 熱が伝わりにくく、逃しにくい。オールシーズンで着ることができます。理由としては、コットンの繊維の中心部は空洞になっているため、夏は風の通り道ができ、通気性がよく温度を下げる性質があります。また、体温を外に逃がさず空気の層として溜まるため温かさを保ちますので、冬は暖かいです。夏は涼しく、冬暖かいんです。
- 吸湿性がよい 微細な繊維が水分を吸い取り外へ発散する性質あります。汗をかいてもしっかり吸収してくれて蒸れにくく、さらっと着ることができます。
- なめらかな着ごこちで皮膚への刺激が少ない
- 丈夫で長持ちする
- 水に強い
- 耐熱性がありアイロンがしやすい
- 比較的虫に食われにくい
コットンのデメリットは?
- コットン100%素材は伸縮性があまりない
- 伸びにくい生地なので、着ていて窮屈に感じることがある
- 生地が厚めだと乾きにくい
- 洗うと縮みやすい ※洗濯のやり方や干すときに工夫をすれば避けられます。
オーガニックコットンとは?
「オーガニック」
直訳すると
「有機栽培」
となります。
自然にある太陽、水、大地などを使って栽培される植物です。地球と人間にやさしい天然素材なんです。
ここで重要なのが、「オーガニック」という言葉を使うには、それぞれの国が定めた認証機関で世界基準をクリアして栽培されているという認定を受けなければなりません。
オーガニック認定を受けるための世界基準
- 化学薬品の使用による健康負荷・環境負荷を最小限に抑えていること。
- 労働者の健康や安全に配慮されていること。
- 児童労働を禁止していること。
オーガニックコットンの認定を受けるには
- 遺伝子組み換えでない種を使用していること。
- 化学薬品の使用を最小限にしていること。
- 健康面、環境面の負荷を最小限にしていること。
- 労働者の健康や安全へ十分配慮していること。
- 児童を働かせていないこと。
コットンの原料である綿花は害虫に弱い作物なので、オーガニック農場のように化学肥料や害虫駆除剤を使わずに綿花を栽培するには、手間も多くかかります。
こうしたことから、2~3年以上厳格な基準を守って育てられたものが「オーガニックコットン」となります。
生産農家の人も健康な状態で栽培していることも大事になんです。
オーガニックコットンがおススメされる理由
肌にやさしい素材
オーガニックコットンと普通のコットン、どちらも肌にやさしいです。ふんわりとした柔らかな肌触りはインナー素材としても人気です。普通に栽培された綿でも、残留薬物はとても少量のため、敏感肌の人も安心して使用できます。
自然環境にやさしい素材
化学肥料や農薬を使わないので、土の汚染や水の汚染を抑えることができます。そのため環境や生物にやさしい。
さいごに
労働者の安全、健康、児童労働に関する規約によって栽培に関わる人々の健康を守りながら地球にやさしい素材を使って環境を守っていくという世界の環境を考えた「オーガニックコットン」をお薦めします!!
≪参考資料≫ GUNZE KIREILABO キレイラボHP・NPO法人日本オーガニックコットン協会HP・生地の森HP・bodyhints HP