私にとっては謎の物質、
「ベークライト」。
仕事で出てきました。
なんだこの物質は!
仕事に関係するので知らない訳にはいかない。
ベークライト(ベイクライト)
を調べたので、わかりやすく説明しますね。
※今回は、「ベークライト」させていただきます。
ベークライトとは?
フェノール樹脂とホルムアルデヒトを原材料とした熱硬化性樹脂です。
世界で初めて植物以外の原料により人工的に合成された人工プラスチックです。
用途は、耐酸器具、絶縁材料、器械部品、塗料、食器などです。
名前の由来は、生成過程においてフェノールとホルムアルデヒドを使って合成に成功したことから「フェノール樹脂」とも言われます。この樹脂の生産を目的に設立した「ベークライト社」から「ベークライト」ともよばれるようになり、それが広まって今日の「ベークライト」の呼び名になっている。
樹脂とは?
樹脂とは、天然に植物から生まれた「ヤニ状」の物質。
樹液が揮発性分を失った個体のことを指します。
天然樹脂と合成樹脂の総称です。
「ホルムアルデヒド」とは?
ホルムアルデヒドは水素、炭素、酸素などで構成された揮発性の化学物質です。
常温では無色透明の気体として空気中に存在しており、ツンとする特徴的な臭いがあります。
ガス状の気体なので、ぱっと見てわかるものではありません。敏感な人は臭いを強く感じたり、目が染みたりします。
※参考:環境省「化学物質の環境リスク評価」
ベークライトの歴史
ベルギー生まれのアメリカ人科学者、レオ・ヘンドリック・ベークランド博士が1907年にベークライトを発明した。フェノール(石炭酸)とホルムアルデヒトによって作られました。このふたつの材料の反応によってできた樹脂がフェノール樹脂と呼ばれます。この樹脂を工業産業に進出させたのがベークランド博士でした。ベークランド博士はベークライトを生産する工場となるベークライト社を設立し、このフェノール樹脂をベークライトと名付けました。ベークランド博士と親友であった日本人の高峰譲吉が特許権実施の承諾をもらって、住友ベークライト株式会社の前身となる工場をつくりました。日本では標準規格として石炭酸樹脂を指すフェノール樹脂がベークライトと一般的に呼ばれるようになりました。
ベークライトを使ったアクセサリー
ベークライトは「アール・デコ時代」に流行、美しいアンティークアクセサリーが生まれました。ネックレス、イヤリング、バックなどたくさん作られています。独特の装飾デザインが世界中で人気があります。ベークライトは樹脂を原材料とする人工化合物で、さまざまな色のベークライトが作られてきました。鼈甲色、クリーム色、赤や黒などです。
アール・デコ時代とは?
アール・デコ時代とは?1910年代半ばから1930年代にかけてヨーロッパ、アメリカを中心に流行、発展した装飾美術の傾向です。
1925年に開催されたパリ万国装飾美術博覧会の正式名称が「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes)で、その一部の「Arts Décoratifs」から、「アールデコ博」と略称されていたことにちなみ、「アールデコ」と呼ばれるようになりました。
アール・デコのデザインは、直線的で合理性・機能性を重視したデザインものとなります。
幾何学図形、原色による対比表現などの特徴があります。
幾何学(きかがく)模様とは?
幾何学(きかがく)模様とは、
円、楕円、直線や三角形、四角形、六角形などの多角形を元に、平行移動、反転、回転、色の変化、拡大・縮小、分割などの操作を加えながら連続して組み合わせて作った模様です。
紙ベークライト
紙を基本材料としたフェノール樹脂素材です。フェノール樹脂を紙に塗布して、熱により硬化させたものを紙ベークライトと言います。ナチュラル色が多いです。
布と紙を比べると布のほうが高価になっています。
布ベークライト
紙ベークライトと同じようにフェノール樹脂を布に塗布して熱によって硬化させたものを布ベークライトと言います。黒色です。
布と紙を比べると布のほうが高価になっています。
ベークライトまとめ
鍋の持ち手や断熱材などに使われている「ベークライト」。生活の一部になっているとても身近な存在でした。これからは鍋の持ち手を確認しながら料理をしたいと思います。